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Linuxで簡単な算術計算をするコマンドを作る [初心者向け]

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Linuxで簡単な算術計算をするコマンドを作る方法について紹介します。初心者向けです。 Linuxのコマンドラインで簡単な足し算、掛け算、べき乗などをしたい場合に使えるコマンドを紹介します。

https://yuis.xsrv.jp/images/ss/ShareX_ScreenShot_9c0bab52-f0e5-4cd2-9d94-6564748dd047.png

Linux上で計算をするコマンドを実装してみましょう。

$ calc 2/3
0
$ calc3 2/3
0.6666666666666666
$ calc 2**10
20190324142810
$ calc3 2**10
20190324142810

Python言語で実装します。

まだの方は、pythonとpython3のインストールをしましょう。

sudo apt install -y python{,3}

ctrl+shift+Tでターミナルを開くことができます。そこで以下のスクリプトを、~/.bashrcファイルにペーストするか、右クリックかctrl+shift+Vでそのままペーストしてください。


pythonprint(){  python -c "print($1)" ; }
alias calc='pythonprint'

pythonprint3()
{
    python3 -c "print($1)"
}
alias calc3='pythonprint3'

あとは、calccalc3コマンドで計算ができます。

calcとcalc3の違いは、pythonかpython3かの違いだけです。pythonとpython3は、割り算などで少数(flort)の数になった場合に、切り捨てされ整数になるか少数まで表示するかという違いがあります。少数以下を表示したい場合はcalc3を使いましょう。

また、pythonprint関数はpythonの式をそのまま評価しているので、(他の言語で言うexecevalです)計算以外の用途でも使用できます。

例えば、abcという文字列を大文字に変換したい場合、pythonのupper()関数を使用しますが、それをLinuxのコマンドラインからできる、というわけです。

https://yuis.xsrv.jp/images/ss/ShareX_ScreenShot_dfff39f8-4344-4860-b005-329a4a821261.png
$ var=abc
$ pythonprint "\"${var}\".upper()"
ABC