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「Devin」の使い方と導入方法 #完全自律型AI
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- Shou Arisaka / 有坂翔
Devinは、2024年3月12日にAIスタートアップのCognition社から発表された、完全自律型AIソフトウェアエンジニアです。これまでのAIもコード生成はできましたが、Devinならばプロンプトからシステムの設計からデバッグ、デプロイまで全てをこなしてくれます。Devinの名前は、フランス語で「占い師, 巫女」などの意味があります.
Devinの凄さ
Devinの強力な能力は、実際のプロジェクトでの応用例を通じて確認できます。例えば、「ライフゲーム」というゲームをプレイしたいと思った場合、Devinに作成を依頼すると、以下の手順を実行します:
- 新しいReactアプリケーションを作成し、Chakura UIを含む必要な依存関係のインストール
- ReactとChakura UIを使用してフロントエンドの環境設定
- 開発サーバーを起動し、プライベートIPアドレスでサイトが実行されていることを確認
- ライフゲーム実装のために、p5.jsライブラリをCDN経由でindex.htmlファイルに追加
- Reactアプリケーション内でライフゲームコンポーネントの機能と応答性を実装し、確認
- 本番ビルドの準備をし、Netlifyにデプロイ
これらの手順を通じて、Devinはゲームの制作からデプロイまでを13分で完了させ、URLも共有してくれます。これは、Devinがプログラミングの知識が全くない人でもプロダクトを作り出せることを示しています.
Devinと従来のAIの比較
Devinは、SWE-benchの評価によると、提案された課題の13.86%をエンドツーエンドで正確に解決しました。SWE-benchは、実際のソフトウェアプロジェクトの課題を基にした能力テストで、GPT-4やClaude 2など以前のモデルと比較しても、Devinの成果は格段に優れています.
Devinの利用方法
Devinは一般に使うことはできませんが、公式サイトからウェイトリストの登録が可能です。ウェイトリストに登録することで、Devinの利用を予約することができます.
ウェイトリストの登録は、以下のリンクから行うことができます:
完全自律型AIとは、どの程度人間の仕事を置き換える可能性があるのか
Devinは、プログラミングの知識が全くない人でもプロダクトを作り出せる能力を持っています。これにより、ソフトウェアエンジニアの仕事がAIに置き換わる可能性があります.しかし、Devinはまだ開発中であり、完全自律型AIが実際にソフトウェアエンジニアの仕事を置き換える日が来るかどうかは不透明です.ソフトウェアエンジニアは、AIが生成したコードを理解し、修正する能力が必要となるかもしれません.
まとめ
Devinは、今までのAIと比べ物にならないほど進化した印象を受けました。しかし、ソフトウェアエンジニアの仕事がAIに置き換わる日も近いのか、という疑問も残ります。Devinの利用方法や導入方法についての詳細な情報を提供し、開発者やエンジニアの間での議論を刺激することが重要です.