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Product Finder(製品ファインダー)を使う #Keepa #API #JavaScript
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- Shou Arisaka / 有坂翔
Keepaの製品ファインダー機能は、Amazon製品を効率的に検索・分析するための強力なツールです。以下に、この機能の使用方法と主な特徴について詳しく説明します。
Keepa製品ファインダーの基本的な使い方
Keepaにログインし、適切なマーケットプレイスを選択します。
以下のような様々なフィルターを設定して検索条件を絞り込みます:
- 売上ランク
- Amazonの在庫状況
- バイボックス価格
- カテゴリー
- ブランド
「製品を検索」ボタンをクリックすると、設定した条件に合う製品リストが表示されます。
表示された製品を分析し、ビジネスに適したものを選びます。
JavaScriptのAPIでProduct Finderを使う例
KeepaのProduct Finder APIをJavaScriptで利用する方法について、具体的なコード例を紹介します。これにより、特定の条件に合ったAmazon製品を効率的に検索できます。
必要な準備
- Keepa APIキー: KeepaのAPIを利用するためには、APIキーが必要です。Keepaの公式サイトで取得できます。
- リクエストライブラリ:
request-promise
などのHTTPリクエストライブラリを使用します。
サンプルコード(JavaScript)
以下は、KeepaのProduct Finder APIを使用して特定の条件に合う製品を検索するJavaScriptのサンプルコードです。
const rp = require('request-promise');
const key = 'APIキーを入力してください';
const queryJSON = {
"perPage": 100, // 1ページあたりの結果数
"page": 0, // ページ番号
"productType": 0, // 製品タイプ
"rootCategory": "2127209051", // ルートカテゴリID
"title": "ノートパソコン -Apple", // タイトルキーワード
"avg90_NEW_gte": 30000, // 直近90日の新品価格の平均が30,000円以上
"current_SALES_gte": 1000, // 現在のランキングが1,000位以上
"current_SALES_lte": 20000, // 現在のランキングが20,000位以下
"current_LISTPRICE_gte": 30000, // リスト価格が30,000円以上
"isPrimeExclusive": false // Prime限定ではない商品も含む
};
const options = {
url: 'https://api.keepa.com/query?domain=5&key=' + key,
method: 'POST',
headers: {
'Content-Type': 'application/json',
'Connection': 'keep-alive'
},
body: {
'selection': JSON.stringify(queryJSON)
},
json: true
};
rp(options)
.then(response => {
const asinList = response.asinList; // 条件に合ったASINの配列
console.log('この条件にマッチするASINの合計数: ' + response.totalResults);
console.log('ASINリスト: ', asinList);
})
.catch(err => {
console.error('エラーが発生しました: ', err);
});
コードの解説
- APIキーの設定:
const key = 'APIキーを入力してください';
に自分のAPIキーを入力します。 - 検索条件の設定:
queryJSON
オブジェクトで検索条件を指定します。ここでは、ノートパソコンでApple製品、価格やランキングの条件を設定しています。 - リクエストの設定:
options
オブジェクトでリクエストの設定を行います。url
、method
、headers
、body
を指定します。 - リクエストの送信:
rp(options)
でリクエストを送信し、レスポンスを処理します。response.asinList
には条件に合ったASINのリストが含まれます。
このサンプルコードを使用することで、KeepaのProduct Finder APIを活用して特定の条件に合うAmazon製品を簡単に検索できます。各条件を調整することで、より詳細な検索が可能です。
PythonのAPIでProduct Finderを使う場合
KeepaのProduct Finder APIをPythonで利用する方法について、具体的なコード例を紹介します。この方法を使用することで、特定の条件に合うAmazon製品を効率的に検索できます。
必要な準備
- Keepa APIキー: KeepaのAPIを利用するためには、APIキーが必要です。Keepaの公式サイトで取得できます。
- keepaライブラリ: Pythonで簡単にKeepa APIを利用するためのライブラリです。
インストール
まず、keepaライブラリをインストールします:
pip install keepa
サンプルコード
以下は、KeepaのProduct Finder APIを使用して特定の条件に合う製品を検索するPythonのサンプルコードです。
import keepa
import asyncio
async def product_finder_example():
# Keepa APIキーを設定
api_key = 'あなたのAPIキーをここに入力'
# Keepa APIクライアントを初期化
api = await keepa.AsyncKeepa.create(api_key)
# 検索条件を設定
product_params = {
"perPage": 100,
"page": 0,
"productType": 0,
"rootCategory": "2127209051", # ノートパソコンカテゴリ
"title": "ノートパソコン -Apple",
"avg90_NEW_gte": 30000, # 直近90日の新品価格の平均が30,000円以上
"current_SALES_gte": 1000, # 現在のランキングが1,000位以上
"current_SALES_lte": 20000, # 現在のランキングが20,000位以下
"current_LISTPRICE_gte": 30000, # リスト価格が30,000円以上
"isPrimeExclusive": False # Prime限定ではない商品も含む
}
try:
# Product Finder APIを呼び出し
results = await api.product_finder(product_params)
# 結果を表示
print(f"検索結果の総数: {results['totalResults']}")
print("ASINリスト:")
for asin in results['asinList']:
print(asin)
except Exception as e:
print(f"エラーが発生しました: {e}")
finally:
# APIクライアントを閉じる
await api.close()
# 非同期関数を実行
asyncio.run(product_finder_example())
コードの解説
APIキーの設定:
api_key
変数に自分のKeepa APIキーを設定します。Keepa APIクライアントの初期化:
keepa.AsyncKeepa.create()
を使用して、非同期APIクライアントを作成します。検索条件の設定:
product_params
ディクショナリで検索条件を指定します。ここでは、ノートパソコン(Apple製品を除く)で、価格やランキングの条件を設定しています。Product Finder APIの呼び出し:
api.product_finder()
メソッドを使用して、設定した条件で製品を検索します。結果の処理: 検索結果の総数と、条件に合致したASINのリストを表示します。
エラー処理: try-except文を使用して、APIリクエスト中に発生する可能性のあるエラーを捕捉します。
リソースの解放:
finally
ブロックでapi.close()
を呼び出し、APIクライアントを適切に閉じます。
このサンプルコードを使用することで、KeepaのProduct Finder APIを活用して特定の条件に合うAmazon製品を簡単に検索できます。条件を調整することで、より詳細な検索が可能です。また、非同期処理を使用しているため、大量のデータを効率的に処理することができます。
効果的な使用のためのヒント
基本を学ぶ: Keepaの基本機能を理解することで、ツールを最大限に活用できます。
製品履歴の確認: 価格、バイボックス、売上ランクの変動を確認し、製品の傾向を把握します。
不要なデータを非表示: 分析に不要な情報は非表示にして、効率的に作業を進めます。
既にチェック済みの製品をスキップ: タイトルが青色に変わった製品は既にレビュー済みなので、重複を避けるためにスキップします。
高度な検索テクニック
特定のブランドに絞る: 例えば、Adidasブランドの製品に絞り込むことができます。
売上ランクの設定: 例えば、衣類カテゴリーで25,000以下のランクに設定することで、人気商品に絞り込めます。
Amazonの在庫状況: Amazonが在庫を持っていない商品に絞ることで、競争の少ない商品を見つけられる可能性があります。
季節性を考慮: 例えば、パティオ・ラウンジ・ガーデンカテゴリーの商品を夏季に検索する場合、過去30日間の平均ランクを100,000以下に設定することで、季節商品を効果的に見つけられます。
重量制限の設定: 例えば5ポンド(約2,200グラム)以下に設定することで、取り扱いやすい商品に絞り込めます。
レビュー数によるフィルタリング: 特に季節商品の場合、セールスランクだけでなくレビュー数でフィルタリングすることで、人気商品を見つけやすくなります。
バイボックスの状態: 抑制されたバイボックス(Suppressed Buy Box)を持つ製品を検索することで、価格が上昇している可能性のある商品を見つけられます。
Keepaの製品ファインダーを使いこなすことで、Amazonでの製品ソーシングや市場分析を効率的に行うことができます。常に市場動向を把握し、適切なフィルターを設定することで、ビジネスチャンスを逃さず、競争力のある製品を見つけることができるでしょう。