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VPSをファイルサーバーとして活用できる「filebrowser」 #VPS
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- Shou Arisaka / 有坂翔
VPS(Virtual Private Server)は、クラウド上で動作する仮想サーバーで、多くの場合、ファイル共有やバックアップのためのファイルサーバーとして活用されます。そのような場面で、「filebrowser」は非常に便利なツールとなります。この記事では、「filebrowser」をVPS上に導入し、ファイルサーバーとして活用する方法をご紹介します。
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「filebrowser」とは
「filebrowser」は、シングルバイナリで、スタンドアロン実行可能なウェブベースのファイルマネージャーです。HTTPSをデフォルトで有効にすることができるウェブサーバーと組み合わせて使用することも可能ですが、独立しても使用することができます。これにより、セキュリティを強化しながらも、リモートから簡単にファイルを管理することができます[参考][参考]。
ストレージサーバーとの違い
「filebrowser」は、ストレージサーバーとは異なります。ストレージサーバーは、ファイルを保存するための専用のサーバーであり、ファイルの保存と取得に特化しています。一方、「filebrowser」は、ファイルを管理するためのツールであり、ファイルの保存と取得に加えて、ファイルの整理や編集、削除などの操作を行うことができます。また、「filebrowser」は、ウェブベースのインターフェースを提供するため、リモートからファイルを管理することができます。
インストール方法
「filebrowser」をインストールするためには、以下の手順で進めます。
クイックセットアップ
「filebrowser」をすぐに使い始めるための最も簡単な方法は、ターミナルを開いて以下のコマンドを実行することです。
Brew (Unix)
brew tap filebrowser/tap
brew install filebrowser
filebrowser -r /path/to/your/files
Curl (Windows)
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/filebrowser/get/master/get.sh | bash
filebrowser -r /path/to/your/files
PowerShell (Windows)
iwr -useb https://raw.githubusercontent.com/filebrowser/get/master/get.ps1 | iex
filebrowser -r /path/to/your/files
これにより、設定とユーザー情報を格納するデータベースが初期化されます。コマンドラインに表示されたURLにアクセスし、以下の資格情報でログインします。
- ユーザー名: admin
- パスワード: admin
セキュリティを向上させるために、パスワードと、可能であればユーザー名を変更することをお勧めします[参考]。
Dockerを使用する場合
「filebrowser」はDockerイメージとしても利用可能です。以下のコマンドを使用して、Dockerを通じて「filebrowser」を実行できます。
docker run -v /path/to/root:/srv -v /path/filebrowser.db:/database.db -v /path/.filebrowser.json:/.filebrowser.json -u $(id -u):$(id -g) -p 8080:80 filebrowser/filebrowser
このコマンドは、ルートディレクトリとデータベースをマウントします。設定ファイルを新しいディレクトリにマウントすることで、設定を上書きすることも可能です[参考]。
まとめ
VPS上で「filebrowser」を活用することで、安全かつカスタマイズ可能なファイルサーバーを簡単に構築することができます。クイックセットアップを利用するか、Dockerを通じて「filebrowser」を導入することで、リモートからファイルを管理しやすくなります。セキュリティを強化するために、初期設定後にパスワードとユーザー名を変更することを忘れないでください[参考][参考]。