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なぜ.comより.jpの方が信頼性があると言われるのか #ドメイン #TLD
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- Shou Arisaka / 有坂翔
日本の.jpドメインは、日本国内の住所が必要で、国内のホスティング事業者がサービス提供を国内に限定していることが多いため、悪意ある者にとっては利用が困難です。また、日本ではフィッシングサイトなどの悪意あるウェブサイトの存在が判明した際に、ドメイン名事業者、ホスティング事業者、業界団体などが連携して対応する活動が行われています。これらの要素により、.jpは一般的に安全性が高く評価されています。
※ 取得できる.jpドメインを検索 ▶ ムームードメイン/お名前.com /Xserverドメイン
ドメインの価格と信頼度
ドメインの価格と信頼度には関連性があります。一般的に、価格が高いドメインは信頼度が高いとされる傾向があります。たとえば、.comや.netは初期費用が低く、信頼度が高いとされていますが、.incや.richなどのドメインは価格が高く、信頼度も高いとされています。
.co.jpドメインはどうか
.co.jpは日本国内に登記のある企業しか登録できないため、日本の企業の世界的な信頼度が反映されています。また、日本の一般消費者層に伺っても「.co.jpなら企業ページだから安心安全。」という意見が目立ちます。これらの要素により、.co.jpは特に企業にとって信頼性が高いとされています。
法人向けサイトにおける.jpドメインの利点
- 信頼性: 法人が取得する場合、ドメインの価格よりも信頼性が重要です。.jpドメインは、国別ドメインの中でも高い信頼性を誇ります。特に、.co.jpや.ne.jpは国内に存在する法人しか取得できないため、これらは非常に高い信頼性を持っています.
- 維持費用: .co.jpや.ne.jpは、.comや.netに比べて維持費用が高くなるという難点がありますが、それでも年額にして2000~3000円程度の価格差であり、経費としてはごく安いものです.
- 独自性: 取得のハードルが高いため、これまでに取得されたドメインも数が限られており、自分が取得したい独自ドメイン名が空いていることが多いです.
個人向けサイトにおける.jpドメインの利点
- 信頼性: .jpドメインは日本国内にいる人間しか取得できないため、他のドメインに比べて信頼性が高いです.
- ユーザーの信頼感: 個人でも会員制のSNSを立ち上げるなど、個人情報を扱う機会が増えている現代では、.jpドメインの利用もおすすめです.
危険度ランキングにおける.jpドメインの安全性
- 安全性: マカフィー社の発表によれば、日本のccTLDである「.jp」は、危険度ランキングでは最下位から2番目で、世界で2番目に安全なTLDとして評価されています.
- トレーサビリティ: .jpドメインの登録には日本国内の住所が必要で、これが第一のハードルです。これにより、自分の身元が判明しやすい状態になり、トレーサビリティが高い状態であると言えます.
- 日本の環境: .jpが一番安全なccTLDと評価されたのは、.jpのドメイン名の制度やサービスだけでなく、ホスティングサービスなども含めて、ウェブサイトを運用するための日本の環境が安全であると評価されたことによるものです.
ユーザーの視点から
- 危険度の認識: 危険度の大小はあれ、危険なウェブサイトはどこに現れるかわからない、ということを認識しておくことが重要です。その上で、危険度の高いTLD、安全度の高いTLDという情報を知っておくことは、ウェブサイトへアクセスする際の心構えとして役に立つものになります.
ドメイン名登録者の視点から
- 安全なTLD選択: ドメイン名登録者の視点では、登録するドメイン名のTLDを選択する際に、より安全なTLDを選ぶためのひとつの材料になると言えます.
総じて、.jpドメインは、信頼性と安全性の観点から、特に法人向けや個人向けで特に重要なウェブサイトを運営する際に選ばれる傾向があります。また、危険度ランキングにおいても、.jpは非常に高い安全性を持っていると評価されています。
まとめ
.jpドメインは、日本の環境とセキュリティ、日本企業の信頼度、そしてドメインの価格と信頼度の関連性により、信頼性が高く評価されています。これらの要素は、ユーザーが安心してウェブサイトを利用できる環境を提供し、ユーザーの信頼を獲得するために重要となります。